お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

小説家・谷津矢車さんに学ぶ読書術

読書量を増やそうという年頭の誓いを果たすべく、あれこれと読んでおります。

 

 

 

読書というと、好きな人でも中々時間が取れない……という悩みが多いもの。かく言う自分も大いにそういうところがあります。

 

note.com


なんとか改めたいと思っている時に出会ったのが、小説家の谷津矢車さんによるこの記事。

 

 

詳しくは是非とも本文を読んで頂きたいところですが、挙げられているのはスマートフォンやPC。すなわち、インターネット(と接続する端末)が障壁としてあげられているわけですね。

 

実に納得いく話です。仕組み上インターネットからは際限なく小間切れの情報が流入してくるわけですが、そういう持続的に続く刺激ってある種の気持ちよさがあって、止められないんですよね。

またインターネットは構造的に情報にベクトルがどんどんつきやすいので、すぐに「自分にとって気分のいい話ばかりが反響し続ける小部屋」が出来上がってしまいますし。

そうなると自分のありようへの問題意識さえ失われ、日々だらだらしているだけなのに勉強しているつもりにさえなってしまうなど、実に激やばです。


というわけで切り替えを頑張っておりまして、上のNoteでもある通り、れてくると上手くいくように思えてきます。待ち遠しくなるって感覚、分かるんですよね。ああ、あの続きが俺を待っている……楽しみ……みたいな。

 

まあ、谷津さんのように書評コラムをお持ちのアルファな方ならさておき、ネット上では有象無象である尼野ゆたかがネットの時間を減らすよう啓蒙するなどというのは、生きる大切さを説きながら自害するようなもんですが。これぞまさに曰く不可解(違う)。

 

 

getnavi.jp

 

谷津さんのコラムはこちら。年1000冊。質量を持った教養……。

 

ちなみに谷津さんは拙著についても度々感想を書いて下さいまして、その鋭い読みはまさに目から光線が発射され紙を突き抜けていくレベル。自分で参考にしてしまっております。

特に、時代小説のフィールドで活躍されている谷津さんに、戦国時代を舞台にした拙著「戦国昼寝姫、いざ参らぬ」を評価して頂いたのは、大変名誉なことだと思っております。以下に引用します。

 

 

 

 

 

 

 

こんなにも丁寧に書いて頂いて、何とお礼を申し上げればよいやら……。 戦国昼寝姫はこれからも大事にして行きたいと思っている作品ですので、改めて胸に留めておきたいものです。

BGM: Side Effects / Mads Langer and Tim Christensen