お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

バグズ・ライフ

大雨や台風の後っていうのはとにかくきちゃないもんで。土砂が流入したとか床上に浸水したとかでなくとも、なんやかやとちらかるものです。

 

 

しゃあないので箒とちりとり装備で外で作業。あれこれ考え込むこともありますが、こういう作業をしていると少し解放されるところもあります。単調な作業は思考を単純にするのか。いやでもエリック・ホッファー*1は肉体労働しながら尼野ゆたかの1億倍以上は色々考えてましたし、そういうものでもないか……。

 

 

などとしょうもないことを薄ぼんやりと考えながら、どこからか流れ着いた枯れ枝やら葉っぱやらを漫然と掃いていると、何やら様々な虫が姿を見せてきました。あの凄まじい雨をどうにかして生き延びたようです。

というわけで、ウワア何事だと言わんばかりの様子で走り回る虫たちをできる限りよけながらの掃除となりました。まあ目に見えない大きさの生物も巻き込みまくっているでしょうし完全な不殺というわけにもいきませんが、あの天災をサヴァイヴした後で尼野ゆたか如きに葉っぱと一緒に捨てられるのもむごい話ですからねえ。理不尽さを目にして気が重いからといって、それを他者に施すこともありますまい。

 

本当を言うと一匹一匹にどうやって助かったのか聞きたいところですが、昆虫と意思疎通する術を持たない尼野ゆたかなので不可能なのでした。むしむしQみたいにはいかない……。

BGM: ...And Justice For All / Metallica

*1:アメリカのえらい哲学者。65歳まで港湾労働者だった