お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

最近聴いた一枚 Treat「Coup De Grace」

部屋やキッチンの掃除をちまちま進めておりまして、退屈極まりない作業なのでお供に音楽などかけるのですが、たまにずばりとハマってしまって手が止まることがあります。

 

 

 



たとえば今日はこれ。解散していたスウェーデンのベテランバンドが2010年に発表した再結成作です。母国で12位まで上がったんだそうな。北欧ってハードロックヘヴィメタル売れますもんね。

 

昔よりゴツくなったギターと対称のに、憂いと切なさに溢れたメロディを持つ歌が乗るわけですが、この旋律が胸を掴んで放しません。まさに風に舞い散る雪の花。

哀しみを湛えている一方で陰々滅々としているわけでもなく、前向きな高揚感を生み爽やかな後味を残す(この感覚を我々メタルファンは「透明感」と表現したりします)のは、ヴォーカルであるロバート・アーンルンドの朗々とした声によるところも大きいのかな。歌詞も結構前向きだったりするしね。

 

音楽的な核の部分を担っているのはギターのトーマス・ヴィクストロムですが、そのトーマスさんはポップスの作曲家としても活動していて、嵐の"We Can Make It !"というシングル曲も書いたんだそうな。すごいねー。

 

 

ところでTreatのCDは再発されないせいかアホみたいなプレミア価格がつきがちなんですが、サブスクリプションやDL販売で真っ当に聴けるようになってます。

 

 



Spotifyでも全曲聴けますね(要会員登録。無料プランあり)。試しにPCで再生すると爆音でしかも音量調整バーとかなくてオゴゴゴとなったんですが、スマホとかなら簡単にマスターボリュームできるから別にこのつくりでいいのか……。

個人的には"The War Is Over"や"Roar"のような分かりやすいところについつられてしまいますが、やっぱ幕開けを告げるイントロ"Prelude: Coup De Grace"から通して聴くのが一番かなー。

BGM: Roar / Treat