ギブソンと言えば?
ギブソンが破産したという話。
ギターに通じているわけでもない自分ですが、このメーカーがロックという音楽ジャンルにおける影響力の大きさくらいは理解しているので、何ともやるせないものがあります。頑張って立て直してほしいもの。
ロックがいつまでも流行らなかったのだとすれば、ロック以外の音楽もまた永遠に流行り続けることはないわけで。しぶとく生き延びればまた機会もありましょう。
さてギブソンのギターと言えば、ぱっと思いつくのはGuns N' Rosesのスラッシュなんですよねえ。
松本孝弘とかジミー・ペイジとか平沢唯とかザック・ワイルドとかほかにも有名所はたくさんいるわけですが、これはもう高校の頃よく聴いてPV何度も観て刷り込まれてしまったものだからいかんともしがたい。
好きなスラッシュのギタープレイをいくつかあげる
HR/HMファンの方がいらっしゃった場合、これはガンダムでいうなれば「俺の好きなシャアの名言ベスト3」レベルの話でありまして、今更されても困るようなもんですけれども、まあそういうのもよかろうということでお付き合い下さい。
Sweet Child O' Mine
けたたましくも優しいイントロ、徐々にボルテージを高めていきクライマックスで解き放つソロ。どれも本当に素敵です。
「この頃のガンズはこういう曲をやっても甘口にならない」と何かで読んだ記憶がありますが、なるほどその通りであります。どこかひりついた、刹那的な空気が漂ってるというか。
ロックの歴史的名盤の一つであるところの1stに収録。2018年3月には売り上げが全世界で3000万枚に到達したアルバムです。言葉は要りますまい。
Don't Cry
上の表現でいうところの「甘口」はたとえばこんな曲でしょうか。曲自体はバンドオリジナルとして一番古いそうなんですが。
改めて観ると結構せわしないPVだなあ。そしてなぜおねいさんにフロイト流の精神分析を受けているシーンがサムネイルなのか。
よく「泣きのギターソロ」なんて表現しますけど、本当に涙を湛えて瞳がうるんだその瞬間のような音で鳴っています。とってもエモーショナル。
収録されているのはこのアルバム。1stがぎりぎりまで濃縮した一枚であるのと対照的に、様々な可能性を追求したつくりになってます。これもまた名盤。
You Could Be Mine
www.youtube.com
激しい曲ならこれでしょうか。メトロノームに乗らないスリリングなソロが本当に格好良い。イントロのワルな感じといい、ロックしてるなんて表現を堂々と使いたいところです。でもギターレスポールよりモッキンバード(ギブソンじゃないメーカーのギター)を主に使ってるんですよね。そういやこの曲ではそうだったっけ……。
シュワルツェネッガーというかT-800が登場し、サラコナーを殺すはずがなぜかガンズにターゲットを定めているのは(ライブをセンサーで計測して「音がデカすぎ」みたいに表示してるのが面白い)、ターミネーター2でこの曲が使われたからですね。ジョンが友達とバイクいじったり2ケツして走ってる時にラジカセから流れてます。
「I」と同時に発売された一枚。Don't Cryの歌詞違いバージョンが収録されていたりも。I同様色々な方向性の曲が収録されていて、んん? という場面がないでもないような気もしますが(これは「I」も同様)、でもやっぱり通して聴くと作品としてとても充実しているように感じられます。
Nightrain
あとこれね。著作権をクリアしてるかどうか分からんものしかYoutubeにないのでSpotify貼ってみます。音量全開で鳴るのがつらいなあ。どうにかできぬのか。
アペタイト~の中でもトップクラスに好きな曲。ギターソロは前半もう一人のギタリストであるイジー・ストラドリンが弾いてて、後半がスラッシュですよね。音も雰囲気も違うのでさすがにこのくらいは分かるってなもんです。
しかし格好良い。ワクワクしますよねえ。これは要するに安酒を食らって酔っ払うぜみたいな歌でして、自分は酒はあまり飲めませんし飲みませんので分かりきってないところがあるんですけれども、グワッと酔うってこんな感じなんですかね。ちょっと違うか。
終わりにかけて繰り広げられるヴォーカルと肩を並べてのプレイも素晴らしいっすよねえ。
Guns N' Rosesに限らず、ソロとか別バンドとか他にも色々な場で活動しているスラッシュですが、きりがないのでガンズに絞りました。そしてガンズの曲ってそこまで沢山ないのにそれでも選ぶのが大変だったという。名曲揃いなんだなあと改めて。
BGM: Nightrain / Guns N' Roses