お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

Suomi Feast 2018に行ってきた(追記篇)

Suomi Feast 2018の話でなんか書き足りないのでもう少し。

 

 

前回もちらりと触れましたが、Suomi Feast 2018では高校生以下は5000円となっていました(通常は8000円)。
最近ちょいちょい見かける気がする「若者割」とでも言うべき仕組みで、若い世代が少しでも来やすくなるようにという運営側の試みなのでしょう。

 

 

 

そんなSuomi Feast2018を開催したのはEvoken De Valhallという気鋭のプロモーター。まさかというようなバンドを次々に招聘し、メタルファンを唸らせています。

  

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それにはやはり大きな困難が伴うようで、インタビューで社長のYama氏は「呼んだバンドのメンバーがパスポートを紛失してビザが下りず一大事に」「赤字が1000万に乗ったら畳もうかと思っていた」「去年やっと収支がトータルとんとんまで持ってこられた」などなど山あり谷ありのエピソードを語っておいでです。
ほかにも、「当日になってライブハウスの機材(ベースアンプ)がぶっ壊れて用意するのに四苦八苦した」っていう話も、実際そのライブ*1に行ってた人から聞きました。大変やなあ……。

 

「金のためにやっているわけではないが、会社としてやるなら採算を考えないといけない」という社長の言葉には、学ぶところも多いです。ただやりたいことをやりっぱなしにするのではなく、考えるべきことを考え取り組むからこそ次につながるのだなと。

 


このEvokenのように、志を持って献身的に取り組む人たちがいるからこそ、日本のヘヴィメタルシーンは消滅することなく守られ続けています。そのことは、どれだけ強調してもしすぎということはないでしょう。

バンドをやる人、バンドを呼ぶ人。CDを出す人、CDを売る人。ライブをやる人、ライブする場所を運営する人。雑誌(商業ベースのものからファンジンまで)を編集する人、雑誌を読む人――様々な人たちの営みの積み重ねによって、メタルの命脈は保たれているのです。何もないところからぽこっと格好良いメタルが生まれるわけではないのだ。

 


というわけで、微力ながらもいちファンとしてメタルを心から楽しむことで、恩返しできればなあと思う次第であります。みんなありがとう。

 

 

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*1:具体的に言うとKalmahの大阪公演