ドイツのメタルバンド・Rageの大阪公演に行ってきた
というわけで、昨日は梅田クラブクアトロで行われたRageの大阪公演に行って参りました。
フロアの埋まり具合は……
懸念していた用事はどうにかこうにかクリア。一緒に行く人と合流してクアトロに入ったのは開場してから少しした頃でした。
オーディエンスの数はかなり寂しい感じ。同じ会場で観たAcceptやPrimal Fear(いずれもドイツのメタルバンド)よりもかなり空きが目立ったような……。
女性の割合が思ったよりも多かったのが印象的でした。上記二バンドよりもたくさんいたような?
Tシャツもジャケ+バックにツアー日程というベーシックなものが一種類のみ。全体的にかなりコンパクトだなあ、というのが開演前の印象でした。
「継続は力なり」 では継続するための力はどこから?
ではライブの演奏はどうだったかというと、こちらはコンパクトにまとまるなんて小さなことは決してありませんでした。
編成は三人というこちらもメタルバンドとしてはほぼ最小限のコンパクトさなのdすが、ギターのマルコス・ロドリゲスとドラムのヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロスという新メンバー二人が元気と懸命さに溢れるプレイでライブをぐんぐん引っ張ったのです。
特にマルコスは、ギタープレイのみならずあらゆる曲でバッキングボーカルを取ってハーモニーを加えるなど大活躍。メタルバンドでは「音源でボーカルハーモニーを多用してもライブでは別に再現しない」ってことがよくあるのでとても驚きでした。
またこのマルコスときたらロニー・ジェイムス・ディオ*1の物真似もやたらうまく、たっぷり二曲分*2のメドレーで披露していました。特徴をよく掴んでいて、思わず笑ってしまいましたね。
バンドの中心人物として30年以上のキャリアを重ねてきたピーヴィー・ワグナーも、ベースをかき鳴らしドスのきいた歌声を響かせていたわけですが、その若い奴らに負けんぞと言わんばかりの姿に「彼が今なお精力的に活動しているのはなぜか?」という問いに一つの答えを提示してもいるようでした。新しいエネルギー、新鮮な刺激というのは思いの外大事なのかもしれません。
なんせRageのTwitterを観ると、チェコにスイスにスロバキア、あるいはチリやアルゼンチンやコロンビアなど一つ一つの国を丁寧にツアーして回っていますからね。50代を超えたピーヴィーにとって決して楽なことではないはずで、やはり二人のエネルギーが燃料の一つとなっているというところはある……のでは?
単独公演ってやっぱりいいな ~そしてまだまだ知らないことばかり~
セットリストとかは調べずに行くのが常なのですが、そうしたら予想以上にマニアックな選曲で驚かされました。"Deep in the Blackest Hole"や”The Plice Of War"、"Changes: Turn the Page"など、おそらくあまりライブで演奏されないだろう曲が次々と登場したのです。
このへん、やっぱり単独公演はいいなあと思います。沢山のバンドが出演するフェス型式だと持ち時間が限られているので、どうしてもやるべき代表曲だけやって終わりみたいな感じになってしまいますから。Rageのように歴史の長いバンドにとっては、その歩みを表現するに相応しい尺というものが用意されるた方が、より見応えのあるライブになるのではないでしょうか。
中には、えええ……このアルバムからわざわざその曲をやるのか……となることもあったのですが、他のオーディエンスは大盛り上がり、終わったあとで一緒にライブ観に行った人に尋ねたら「自分もあの曲は好きだぞ」と言われてしまいました。
こういう時、なんとも悔しい気持ちになります。「くそー! 他の人たちはあの曲の魅力が分かっているのに分からないなんて! メタルぢからが足りてへん!」みたいな。
直截な音楽であると思われがちなヘヴィメタルですけれども、やっぱり奥深さというのはあるわけで。久しぶりに、そのことを感じさせられました。
そういう意味でも、観た意味のあったライブだったなあと。いやはや、まだまだ分かっていないことばかりです。
BGM: The Missing Link / Rage
拍手のお返事
18:43 留守の間はクラ○シス帝国の戦闘員たちが憩いの場にしてくつろいでいる。
だから憩いの場ではないと!
ところでクライシス帝国まで来たわけですが、 さて今後は一体どうなるのか……。遂に留守にしても憩いの場にされずに済む日が来るのか!
*1:伝説的なメタルシンガー。故人
*2:Black Sabbathの"Heaven And Hell"とDioの"Holy Diver"