お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

現状不満足。

作業も再開し、あれやこれやと一生懸命。しかし、どうにも効率が思わしくありません。

もっと滞りなく無駄なく時間配分できたらいいのになあ。時間の使い方が下手でイヤになります。

 

マインドフルネスを取り入れて時代の最前線

 

いや、そうやって嘆いてばかりではいけません。予断をもって判断するのではなく、あるがままを受け入れるのです。最近流行りのマインドフルネスとかいうアレです。そう。ありのままの自分になるのー。

 

ありのままに書くと、おきて新聞読んで途中で――ウオオオ! 試しに書きだしてみたら本当に効率が悪すぎた!

とても他人に見せられる行程ではありませんでした。 なんだこれは! こんなもん自己肯定でけへんわ!

ダメだなあ。今のままではダメだなあ。本当に何とかしないと。納得いかない、いかないぞ。現状をなんとかしないと……。

 

 

ステイハングリー、ステイフーリッシュ

なんて考えながらあれこれしていると、内閣府の調査に対して「今の生活に満足」と答えた人が74%もいるという話が目に入りました。ま、まじでか! 信じられん……。

 

 

 

「時間に自由がある」と答えた人の割合が増えているところ、「『力を入れるべき政策』としてあげられているのが年金等の社会保障」であるところからして、人口のボリュームゾーンである団塊の世代の完全離職が進んでいる影響があるんかなあとも考えましたが(まだ全員が離職したわけではなく現在進行形らしいです。参考はこちら)、それにしても74%なんて数字は驚きです。四分の三ですよ。人口比27.3%の高齢者が一致団結してもそこまでにはなりません。

 

 

実はそこまで満足していないけど、満足していると答えた可能性はあるでしょうか。現状に満足していないと表明するのって、ちょっと勇気要りますもんね。「自己責任だろ」とバカにされたり、「なんかうるさく騒ぎそう」とか「文句多そう」みたいにクレーマー扱いされたり、「意識高そう」「中二病」と冷笑されたりするんじゃ……と考えてしまうみたいな。この調査、面接形式ですし。プレッシャー感じそう。

 

あるいはそういうことでもなく、単に本当にみんな満足して生きているのかもしれません。

ネットに不満や不平が渦巻いているのを見ると「そんなの嘘だあ」という風に思えて来ます。しかし実のところ、ネガティブな書き込みをしている人の多数は「愚痴や毒を吐くのに適しているからネットで書き捨てている」だけであって、実際の心の議席数の内訳は満足が妥協と連立を組んで過半数を押さえているくらいの感じであり、こういう真っ当な調査になると「まあ満足です」という回答が出てくるのかも。

そう違和感はありません。ちらっとネタにしたマインドフルネスもそうですし、あとミニマリズム、他にはアドラーも部分的にそうでしょうが、最近は現状追認と相性のよさげな思想が流行りますしね。そういう需要があるのかも。

 

 

いずれにせよ、想像の域を脱し得ません。自分は残り四分の一、現状に不満がある側の人間だからです。正直、自分の現状に肯定的というのがどういうことかさえ分かりません。

それは死せる餓狼の自由がイエーガー的な「俺は社会の家畜ではない」という格好の良いものではなく、単に満足していいような現状ではなく、そういう職種でもないからというだけの話なのですね。時間を無駄にしてても「まあいいよね」ですませるわけにはいかないのです。

 

自分のような人間が、必死にもがかずあがかず安寧とか繁栄を貪られるなんていうのはそれこそ虚偽でして。何をするにしても、何を言うにしても、まずはよじ登らないといかんのです。

BGM: Know Your Enemy / Rage Against The Machine