ショートショートバトル5に参加した話です。
前半の記事はこちら。
後半は、二人対二人で行われます。
ショートショートバトルには第一回から参加しておりますが、実はそっちになったことないんですよねー。やっぱり違うのかな。
さてそれでは、まずは北軍。
円城寺正市さん。
突然登場するくつずれした小城錦のインパクトがあまりに強烈ですが、
文章にも注目です。日本での過去を捨てて南国の島で生きる男という設定の元で進められるわけですが、まさに「そういう」感じがふんだんに出ています。スモウを知らないカリブの女性にどんなものか説明する言い回しとか、完璧ですよね。
それを引き継いだ遠野九重さん、詳しくここで言ってしまってはネタバレになってしまいますので伏せますが、
まさにこれが前の記事の延野さんのところでお話しました「次の人がなにをするか分からん」というやつですね。
誰一人こうなるとは予想していなかった展開です。
ちなみに尼野ゆたかが遠野さんのショートショートに登場するのは二回目だったりします。まったくもう!
そして南軍。
稲羽白菟さん。
終わった後でどなたかが触れていましたが、この文体はまさかと思わせての最後の一行。
打ち合わせなしというのが効いてきます。つまり、最初のものを読んで、後半のお題を見て、それからこういう風にアドリブで書いたということであり、またそれが書けるということです。この男、只者ではない……!
最東対地さん。
「こんなに書けないのは初めてだった」と終わった後に言っていた最東対地さんですが、
蓋を開けてみればちゃぶ台を返すどころか叩き割るような展開で後半MVPをかっさらっていきました。
この荒唐無稽さこそショートショートバトル。冷戦構造をスーパー頭突きで破壊するわけです。
昨日はコロナの逆風にもかかわらず満員御礼のお越しで誠にありがとうございました。お客が多かったからか、各作家それぞれにかなりの奮闘だったように思います。激闘の記録はまずできればこもアーカイブからどうぞ。https://t.co/Ad4zwwbJNc
— あびこ (@sukiyapotes) 2020年2月16日
こちら、会場の放送のアーカイブです。
顧問の我孫子武丸先生も何度か仰ってましたが、実際に現場でわいわいと見るのが一番楽しいかと思います。
今回は特に満員御礼ということもあって、とても盛り上がりました。これからもそうなるといいなあ。作家の方も読者の方も、気軽にどうぞ。
BGM: スターチス / ネオアンジェラ