お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

木下昌輝さんのサイン会に行ってきた話

再校(校正が入ったものを作家が確認したものをもう一度確認してもらったもの)の確認も終了。これで自分の作業は全て一段落です。
今回も出版社様の方で色々と準備して頂けるとのことで、楽しみです。(前回は店長の等身大パネルを手作りして頂きました)
 
 
さて、再校終了後は梅田へ。仲良くして頂いている木下昌輝先生のサイン会があったのです。場所は紀伊国屋書店梅田店。2番カウンターの奥にスペースがありました。初めて入りましたねー。
 
 

 

 
先生のツイッターによるとこういうことなのでズッ友として迎えてもらえるのかと思いきや、木下先生は順番が来た尼野ゆたかが前に座るなり「あ、この人は出禁にして下さい」と周囲の方に伝えました。ひどい! 危うくつまみ出されるところだった! ズッ友じゃなかったのか!
 
 
まあ冗談はさておき、サイン会には幅広い方がいらしてました。
今回は大阪の書店さん・出版関係者の皆さんにより選出された「大阪ほんま本大賞」を木下先生の「天下一の軽口男」(落語家・米沢彦八を主人公にした時代小説)が受賞なさいまして、それを記念したものでもあったのですが、
時代小説がお好きという方から普段読まないという方まで、自分が把握した範囲内でも老若男女様々な層が集まっている感じで、木下先生の人気が伺える感じでありました。
 
そんな中、寝不足かつ校了した尼野ゆたかはやや変なテンションである一方で元気がないという一種異様な状態でありまして、ヘタをしたら本当に追い払われてしまっていたかもしれません。危なかった……。
 
いや実際思い返すとひどいものでありました。木下先生が「この人作家なんですよ」と言って下さり、ご挨拶するタイミングがあったのですが、いやもう目も当てられぬ感じでした今思いますと。
まあいかに尼野ゆたかといえども自己紹介用のフレーズくらいは用意しておりますので、「KADOKAWA富士見L文庫というレーベルで書かしてもらってまして、最近は戦国時代を舞台にしたものや猫が出てくるちょっとファンタジックなお話などを書いております」くらいのことを言うわけですが、
KADOKAWAの……と言いかけてから「あっ名刺出した方がええかな……いやしかしそれではまるで宣伝しに来たようだ。今日の主役は木下さんだ。わきまえねば」なんてことを考えまして、その結果頭の中が混線し、
KADOKAWAの……方で書いて、KADOKAWAの方で(なぜか二回言った)書いてます」とか言い出す始末。なんやねんKADOKAWAの方でって……消火器売りに来たんかよみたいな……。
こんなことなら「いやいや、木下大先生に比べれば全然。名乗るほどのものではございません」とか言った方がマシでした。
 
 
凹むばかりですが、こういうことを考えていると次にまた頭の中が混線して異様な発言をすること間違いなしなので、気持ちを切り替えて行こうと思います。
 
 

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こちらは頂いたサイン。特別なサインということで、とても難しい漢字を書いて頂きました。
「失敗するかもしれないので書いている最中は話しかけないでくれ」と仰ったので、「それはつまり遠回しに尼野ゆたかと話したくないという事なのですか?」とお訊ねしてみました。すると「そう」とのお答え。ひどい! やっぱりズッ友なんて幻だったんだ!
 
 
真面目な話をいたしますと、木下先生のご本はいくつも拝読しておりますが「天下一の軽口男」はまだでしたので、サインも頂けてとても嬉しいです。読むのがとても楽しみ~!
 
Attack / 30 Seconds to Mars