新サービスYoutube Musicがええかもしれんという話とか
スケートのGPロシアのエキシビション見てたら、ミハイル・コリヤダがMetallicaの"Nothing Else Matters"を使ってました。オオオ! メタル最強!
Metallicaの名バラード
"Nothing Else Matters”は、世界で3000万枚くらい売り上げた(もちろん尼野ゆたかもCD持っています)「Metallica」に収録されている曲。
激しさや攻撃性を主軸としたメタルをやってきたMetallicaが、初めて違う側面を見せた名バラード。とても叙情的というか、心に染みます。しかし決してやわになったわけではなく、後半のギターソロでは激情を解き放つかのようで胸を激しく揺さぶります。良い曲ですよほんと。
曲を貼るのにも公式かどうか考えるマン
最近Metallicaを氷上で聴くという驚きの事態がしばしばあるわけです。去年は同じくロシアのアレクサンドル・サマリンが"The Unforgiven III"の一部を使ってましたしね。
ということで曲を紹介しようとしてはたと困惑。上の"Nothing Else Matters"みたいにオフィシャルのPVが公式にアップされているわけではないので(ライブバージョンはありますが)、一般ユーザーがアップロードしたものしかありません。まあ最近のYoutubeは曲を特定して著作権コントロールできてるみたいですけど、なんかちょっとねえ。
そもそもMetallicaは超大人気バンドだからいいだろ、と仰る向きもあるかもしれません。しかし、その理屈だと万が一尼野ゆたかが超大人気作家になった瞬間新作を買ってもらえなくなっても文句が言えなくなります。え? 杞の国に空が落ちてこないか憂える人がいた? うるしゃーい!
何にせようーん困った……ここで"The Unforgiven III"だけ紹介しないのもちょっと据わりが悪いですし、なんとかできないかなあ……とか考えていたところで、Youtube Musicの存在を思い出しました。
でもYoutube Musicなら大丈夫
Youtubeとは異なる音楽特化のサービスで、Amazon Music UnlimitedとかSpotifyみたいなサブスクリプション型(聴き放題)のサービスとYoutubeが一体化したような感じのものですね。使い勝手も、音楽を聴くならYoutubeより遥かにいいと感じました。サブスクリプション型なので、ユーザーが上げたものではない配信されている曲については契約した上で配信されているはずです。
というわけで"The Unforgiven III"を貼ってみると、こんな感じですかね。埋め込みはできないっぽいのかな……?
モバイル端末だとアプリのインストールを促されますが、別にいいえでも使えるはずです。
ちなみにサマリンが使っていたのはイントロの静かな部分で、別の曲へと繋がってました。
上で触れたMetallicaの「Metallica」はこっち。真っ黒なジャケット(なので通称はブラックアルバム)から受ける印象通りにダークでヘヴィですが、一方で聴きやすく耳に残るキャッチーさも合わせ持っています。
90年代にアメリカで3番目に売れたアルバム*1は伊達じゃないです。上の"Nothing Else Matters"などで興味が出たなら是非。
Youtube Music、これは決定版かもしれない?
アプリ入れたりブラウザでアクセスするだけで使えるはずなので、他の同種のサービスより圧倒的に敷居が低いです。曲をブログに貼るにあたって、これは一番気軽に使えるかもしれない? もうちょっと連携簡単にしてほしいところですが。
曲も洋楽中心に豊富ですしね。たとえば映画「ボヘミアン・ラプソディ」が話題のQueenは、スタジオアルバムが全部と映画のサントラに加えて大半のオフィシャルライブアルバムまで配信されてますし(>のところから全部見られます)、Metallicaも同様。
さすがに何もかもが揃っているとまではいえませんが、クラシックやジャズからデスメタルまで色々なジャンルの様々なバンド/アーティスト/演奏家が見つかったりするので、音楽好きは漁ってるだけで楽しいかも。
JPOPやアニソンに関しては人気どころや新しいところが相対的に薄め。まあサブスクリプションってどこもそんな感じって印象もありますけど。それさえ解決すれば、あからさまに違法な「無料で音楽取れるアプリ」どもを撲滅しうるポテンシャルを秘めているように思います。
アルバムをアルバムとして聴きやすいデザインもいいですね~。ミュージシャンが作り上げたひとまとまりの「作品」を聴くという営みが、押しつけがましくなく復権できたらいいなあと。
「もの」としてCDやレコードでアルバムを所有することの価値は、これからも薄れないと一ファンとして確信しています。ですがまあそれはそうとして、もう少しライトな付き合い方をしている人たちも巻き込んでいきたいところでもあるので、そのためのプラットフォームとしてこういうサービスが普及していけばええなあとも思う次第であります。
BGM: Sad But True / Metallica