お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

そういやアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーを観たんですよ

 

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今更ですけれども。6月初め頃だったかな。TOHOシネマズ二条でIMAX2D。
今更とはいえ重大なネタバレはしないよう心がけます。

 

 

2時間40分を一瞬で

アクション映画のお約束であるところの「大ピンチ! どう切り抜ける!?」を重ねに重ねる展開は、前宣伝で煽られた不安や冒頭のシーンの衝撃とも合わさって強烈な牽引力を得ており、長めの時間もなんのそので最後まで観てしまいました。
次回の展開はかなり明確に示唆されていますし、そこを全面的に裏切ることはまさかないでしょう。しかし、最初いきなりああなるとは考えてませんでしたし、やはり何か大きな驚きはあるでしょうねえ。

 

 

 

衆を以て衆を撃つ

燃えよドラゴンの昔から多対多の戦闘シーンってヤツは熱くなりますが、それにしてもこの映画のワカンダでの決戦は凄まじかったです。だーっと走って殴り合う原始性と、火力で面制圧したりガンガン新兵器(敵のがちょっとパンジャンドラムに似てた)投入したりという現代性との両側面からアドレナリンの分泌を促進してきます。熱い!
キャラとキャラとがかち合う度に「イベント」が起こる(スパロボを彷彿とさせる……というと通俗的すぎるかな……)展開もワクワクでした。みんなキャラが立っているので、組み合わせでいくらでもシーンが生み出せるのですね。ぶっつけ本番で成立する女性陣のコンビネーション、「I am Steve Rogers」と自己紹介を返すキャップの実直さ。本当に面白い。

 

Vsサノスのハイスピードな連携プレイも素晴らしいですが、自分は幅広さという意味でワカンダ決戦に軍配かな。

 

 

 

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

敵役の動機の向こう側に現代の人類社会が浮かび上がるつくりは、ここ最近のマーベル・シネマティック・ユニバースに共通のもの。説教臭くならず届くのは積み上げたキャラクターの魅力によるところが大きいのか、あるいはこれが手腕というものか。
興行成績といい展開の仕方といい配給がディズニーなことといいエンタメの極みみたいに見られるシリーズですが、しかしメッセージ性を失っていないのはやはりリスペクト。

たとえ問題が起こってもきっと克服してくれるでしょうし、またそうしなくてはならないはず。今後にも期待しています。

BGM: 雲は龍に舞い、風は鳳に歌う / 陰陽座