尼野ゆたかの家のそばでセミが鳴かないたった一つの理由
タイムラインで見かけた、セミに関する興味深い話。
今日もセミが鳴いてませんね。
— 竹内裕美 (@takeupipiromi) July 18, 2018
セミも暑すぎると体力を消耗しすぎるため、だいたい35℃超えたら鳴かなくなるそうですよ!
セミが鳴いてない昼間は暑さに注意です。
・・・連日この暑さで、夜も暑いままだと鳴かないまま一生を終えちゃうセミもいるのかなぁ・・・。
具体的にはこちら。
今年の蝉はヒグラシが一番乗りです。風情があるのはいいですが、ほかの連中が少し心配にもなりますね。暑すぎて死に絶えてないだろうな……。
— 尼野ゆたか@八月中旬「影彷徨う町」発売予定! (@amano_yutaka) July 16, 2018
以前こういう呟きをしたのですが、確かにしっくりくる感じがあります。ヒグラシが鳴くのは気温が低い時間帯ですからね。
面白いなあと思って調べてみると、
セミも鳴かない暑さ? | お天気キャスターブログ | TSSテレビ新広島
気象予報士の方がこういう話もされていました。こちらの方は気温に関係なく鳴く蝉もいると仰っていますが、今の暑さはそれさえも沈黙させているということなのでしょうか。実際今日も、自分が住んでるところでは36度くらいありましたからね……。
この季節は、夜更かししていると朝方にヒグラシの声が聞こえます。
ヒグラシと言えば夕方、日を暮れさせるからひぐらし……というイメージですよね。実際ドラマやアニメの効果音でひぐらしが使用されるのは夕刻以降の演出ですし、尾崎放哉の「潮満ちきつてなくはひぐらし」(いわゆる自由律俳句。この句いいですよねえ)や古今和歌集の「ひぐらしの 鳴く山さとの夕暮れは 風よりほかに訪ふ(とふ)人もなし」など、俳句や短歌に詠み込まれているのも夕方のヒグラシが多そうです。浅学の身でして、具体的に数で言うことはかないませんが、そう間違ってもいないはず……?
とまあそんな感じで、ヒグラシイコール夕方というのが最早概念として成立してしまっている感じもありますが、朝方日が昇る前に鳴くヒグラシも趣深いものがあるんですよね。
狂躁めいた日差しが息を潜めた、落ち着いた夏の夜。その終わりを惜しむかのような響きは、何かとても胸に染みるものがあります。一方で夕方ほどに哀惜の情感はなく、そろそろやってくる夜明けへの期待を促すような雰囲気もあるんですよね。夜の終わりは寂しい一方で、朝の始まりはどこか晴れがましいものですもんねー。
BGM: Here’s Why Tears Dry / The Stanley Clarke Band