パット・トーピーが……亡くなったのか……
つい数日前にジーノ・ロート逝去の話をしたばかりなのに、今度はパット・トーピーがこの世を去ったと……。
追記:2018/02/09 22時 Web拍手のお返事追加
ゆずのどっちかもMR.BIGのコピーやってたとか言ってたような
パット・トーピーはMR.BIGというバンドのドラマーとして知られていました。
MR.BIGは日本ではデビュー時から幅広く人気を集めていて、来日すれば日本武道館でライブみたいな感じでした。バンドとしての活動が一区切りついてからも、ギタリストのポール・ギルバートはラブラブあいしてるにもしばらく出てましたし、ヴォーカルのエリック・マーティンはJPOPをカバーしたアルバムを何枚も発表してます。チョトマテクダサーイワサビインマイアーイなんていう歌詞の"I Love You Japan"なる曲も作ってましたね。
それを踏まえてか、全国紙も各紙一斉にという感じで訃報を伝えています。それぞれ文面が微妙に違っていますね。
読売の記事がタイトルに冠した「高い演奏技術」が見て聴いてすぐに分かる曲。ギターとベースは見るからに難しそうなことをしていますし、ヴォーカルのロックな上手さもすぐに分かる一方、ドラムはぱっと見派手には見えません。でも色々凄いんですよね。学生の頃そこが今一つ分かってなくて、ドラムをやってる友人が「ただ速くてたくさん叩くだけじゃなくてこういうのがねー」と実演していたのを見て初めてうわーそうなのかと納得したのを思い出します。
朝日と読売が触れている全米チャートNo.1に輝いた曲というのがこれ。どこの誰が聴いても良い曲だねといいそうな、普遍的に訴えかける音楽としての力があるように感じます。アコースティックギターのソロもこれまたよいのですよねえ。じーんと染み入ります。
終始ニコニコしながらタンバリンをシャカシャカやってるのがパットです。超一流なだけに我が強くぶつかることも多かったというバンド内部にあって(明らかに険悪さが表に出ていた来日公演もあったそうな)、彼はあまりそういうことはなかったみたいなことをよく言われますが、なんとなくそれも分かる気がします。凄くいい人そう。
昔知人に聴かせて、それからずーっと経ったある日またふと流してたら「ああこれ、昔かけてたよね」と言われたことがあります。心に残るんだなあ。
アルバムは色々とありますが、まあひとまずはこのベストが最初かなと。色々な側面がぎゅっと凝縮されております。"I Love You Japan"は確かこのアルバムにのみ収録。
自然の摂理ではあるけれど
しかしここ数年亡くなるHR/HMミュージシャンが増えましたね……。ハードロックと呼ばれるジャンルが誕生してから諸説あれど半世紀ほど、その流れからヘヴィメタルが産声を上げて諸説あれど30年以上。亡くなる人がドドっと出る時期が来るのは分かっておりましたが、ここ数年遂にその時が来たなと感じます。
そりゃBURRN!*1も一年を振り返る時に亡くなった人一覧みたいなページを作るわけやで……。