お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

先の地震で考えたことその2 ~発生時の出来事を振り返ってみる~

随分間が空いてしまいましたが、今日は前の地震で具体的にどうだったかという話をしてみようと思います。

 

 

発生~朝の八時から仕事していたのもどうなのだって感じですが

地震のあったまさにその時何をしていたのかというと、その日〆の作業に取り組んでおりました。

前の日の夜中からずっとやっていて、いい感じにまとまってきたところで揺れたので、怖いというより腹が立ちました。もうなんやねん! 邪魔すんなや! みたいな。


しかし、当然のことながら尼野ゆたかの機嫌など大地はお構いなしであり、揺れはどんどん強くなりました。PCがひっくり返らないか凄く気になったんですが、そうは言っても自分が死んでしまっては元も子もないということで、デスクの下に隠れることに。

 

入り込んだところで携帯(ガラケー)の緊急地震速報タブレットの防災速報が次々に鳴り響き、部屋は奇襲を受けた司令部みたいな騒々しさに見舞われました。この司令部に詰めているのは尼野ゆたか一人であったため止めることもできず、ひたすら鳴りっぱなし。

ああいうのって注意を引くために危機感を煽る種類の音で鳴るわけですが、鳴り続けられると過度に危機感が煽られてよろしくないですね……。だからといってサザエさんのサブタイトルみたいな呑気なのにするわけにもいきませんし、難しいなあ。

 

ようやく揺れが収まって這い出てみると、PCは落下することもなく無事でした。停電した様子もありません。落ちたものはどれも割れ物ではなく、元々散らかっていた部屋に彩りが加えられた程度。揺れの割には大変軽微な被害でした。

 

発生後~揺れが収まってからが本番だった気もする

しかし、安堵しているわけにもいきません。タブレットの防災速報には実家の市も登録しているのですが、震度5とか相当な予想数値が出ていたのですね。実家の建物は阪神大震災を経験していてなおかつ古いので、大きいのがきたら潰れてしまいかねません。

 

PCのTVチューナーを起動してニュースを付けっぱなしにしつつ、家族のLINEグループで安否確認を行いますと、最初に反応したのは実家を出て一人暮らししている上の妹でした。彼女が住んでいる辺りもさほどではないが揺れたそうで、かなり動揺しておりました。

ひとまずなだめつつ、実家から反応がないので母のスマートフォンにLINE通話。電話回線がパンクしてたらいかんのでLINE通話を利用したわけですが、問題なく繋がりました。

 

やはり相当に揺れたようで、飼っている犬のゆずも怯えていたそうですが、大損害はなかったとのこと。

ひとまずほっとしたのですが、それも束の間。実家に住んでいる下の妹が、仕事(幼稚園の先生)の早番で既に出勤してしまっていたのです。以降の流れは前回の日記の後半で書きましたので、興味をお持ちの方はそちらを読んで頂ければと思いますが、要するに「妹の職場の近くで火事があったというデマが流れたりもしたけれど、とりあえず妹は無事だった」という話でした。

 

amanoyutaka.hatenablog.com

 

ちなみに、地震の時下の妹は屋外にいて「めっちゃ揺れてバリヤバかった」とのこと*1

 

発生後その2~ガスは震度5で止まる

知人らから心配するメッセージが来たので安全を報告していると、TVで専門家から「今後大きい地震に注意」という旨の発言が。確かに、地震は大きいのが一つ来たからと言ってそれで終わりとは限りません。
というわけでひとまず諸々の用品を確認してから、お風呂を沸かすことに。万が一のことがあったらしばらくお風呂に入らず行動しないといけなくなるわけで、入れるうちに入っておこうという算段です。

……でも今思うと、入浴中にもう一度揺れたら全裸で行動しないといけなかったわけで、果たして適切だったのかどうかという疑問が……。

 

まあともかくそういうわけでお湯を張ろうとしたら、なぜか湯沸かし器がエラーを吐いて止まってしまいました。慌ててあれこれ試して、ガスコンロを試しにつけてみたところで原因が判明。ガスが来てない……!

電気も水道も無事なのに、ガス(都市ガスです)だけが止まってしまったのでしょうか。腑に落ちない思いでメーターを見に行ったところ、なんだかよく分からないランプが赤色に点滅していました。爆発寸前なので逃げろみたいなシグナルだったらどうしようかと思いきやそんなこともなく、震度5相当の揺れが来ると一時的に止まるようになってるんですね。

メーターにくくりつけてあった説明票通りに操作して、問題なくガスは復旧。風呂に入ることができたのでした。

 

風呂中にも一度余震があってひやりとしましたが、さほど大きいものでもなく。どうにかこうにかやり過ごして今に至るのでした。

 

まとめ~時間感覚がなんかおかしい

しかし改めて見ると、意外と何か起こったわけじゃないんですよね。揺れて、連絡取って、ガスを復旧して、風呂に入っただけという。あ、落ちたものを元の場所にも戻したりしたかな。体感的にはもっと色々あった気がするんですけど。

 

緊張がゆえに、一つ一つの物事のインパクトが強まっていたのでしょうか。そういえば、阪神大震災の記憶も出来事と実時間の長さの辻褄が合わんような気がします。

 


とまあこんな感じでありました。次回は、久しぶりに大きな地震を体験して具体的に何が役に立ったかってなことを振り返ってみようかと思います。
BGM: 卍 / 陰陽座

*1:バリ=超とかすごくとかそういうニュアンス