エディ・クラーク逝去
や……やや……エディクラーク死んでしまったのか……。
”ファスト”エディ・クラークは、イギリスのバンドMotörheadのギタリスト。中心人物であるレミー・キルミスター(ヴォーカル、ベース)や、フィルシー・”アニマル”・テイラー(ドラム)と共にバンドの黄金時代と呼ばれる時代を支えました。
全英1位に輝いた無敵のライブアルバム。徹頭徹尾やかましいロックだというのに……すごいなあ。
自分らがメタルを聴きだした頃には既にメンバーも交代していたものの、Motörheadはハードロックヘヴィメタルファンのみならず幅広く支持を集めるビッグネームとして、まさしく不動の地位にありました。黄金時代のアルバムのリマスター盤がシリーズで出てて、一枚一枚買い集めたものです。
ボスというか親分な風格を漂わせるレミー(左)、見るからにチンピラ然としたフィル・テイラー(真ん中。あだ名もそのものずばり「アニマル」でした)と比較して、どこかエディ・クラークはしゅっとした感じ、いうなれば山賊集団に一人はいる頭の切れる知恵袋みたいな雰囲気があるように感じます。
実際プレイも、ほとんどギターみたいな爆音でわめき立てるベース、ぼかすかぶっ叩いて今にもすっ転びそうなドラムに対して、野蛮な音ながらもどこかスマートな感じで絶妙の三角形を描いておりました。
動画が消えてるときのサムネイルがでるのはなぜだ……。
上を向く独特の姿勢(彼は何十年ものキャリアを通じずっとこの立ち姿でライブをやり続けました)でだみ声を撒き散らすレミー、理に適っていない力任せのドラミングで非合理的なスピード感を生み出すフィル・テイラー、そして渋くもワルいギターをぶち込むエディ。これぞMotörheadな代表曲です。
2015年にフィル・テイラーが、2016年にレミーが、そしてエディもこの世を去り、黄金期のメンバーはみな故人となりました。寂しいもんですね。毎回書いておりますが、時代が変わるのだなあと感じるばかりです。
ところでMotörheadといえばこれ。この厳ついのは雄ブタないしイノシシで(英語でBoar。区別しないみたいです)、モーターヘッドのアルバムにはほぼ必ず登場します。たまにロック系ファッション的なものにも使われていますね。昔V6の森田だかが身につけてMステに出てたような覚えがあります。
基本的にはこんな感じでがーっと牙を剥いてるのですが他にもバリエーションも多く、爆撃機にペイントされたり機関車になったり蛇になったり金ぴかになったり軍勢を率いて突撃したりアシュラマンみたいに三面になったりしてました。大活躍。
BGM: Overkill / Motörhead