お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

マルコム・ヤング逝去

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最近新作の話が続いていたし、目先を変えてお出かけの話でも書こうと思ったらこんなニュースが……。

 

 

世界のAC/DC

AC/DCというのはオーストラリア出身のロックバンド。日本ではやや馴染みが薄いのですが、世界中で人気のバンドで、アルバムは2億4000万枚以上売り上げ、6th「Back In Black」は一説には世界史上2枚目に売れたアルバムと言われてもいます。*1 

すごい。

 

なので様々な場面で耳にすることがあります。映画のアイアンマンシリーズでは1でも2でも3でもガンガンかかってましたし、他に最近の映画だとスーサイドスクワッドやらバトルシップやらでも耳にしました。海外ドラマだとスーパーナチュラルやらHawaii Five-0やらでかかってるなと思った覚えがあります。

これらはほんの一例で、ほんとアドレナリンが出るような場面では日常的にかかる感じですね。クリスマスと山下達郎のアレみたいな。

 

 

 

阪神ファン的には、鉄壁のリリーフ陣であるJFKの一翼を担ったジェフ・ウィリアムス*2の入場曲がAC/DCだったのも印象深いところだったりします。

 

 

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曲はこれ。2003年の日本シリーズ、甲子園で行われた第五戦を観に行った際、9回表にウィリアムスの登板が告げられるなりこれがかかってウオオとなったのを覚えています。音量は結構小さかったなあ。

 

とまあそんな感じで、とにかく至るところに登場するわけですね。

 

マルコム・ヤングとは

今回訃報が告げられたマルコム・ヤングは、バンドの創立メンバーの一人。

同じく創立メンバーである弟のアンガス・ヤングがリードギタリストとして文字通りステージとライブをリードしていくのと対照的に、サイドギターとバックコーラスに徹しバンドの屋台骨を支え続けていました。

 

 

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1991年、イギリスはドニントン・パークで開催されたモンスターズ・オブ・ロックというフェスでのライブ。とてつもない数の観客からも分かる通り、バンドのハイライトの一つとして語られるライブです。

ドラムの向かって左側にいるのがマルコム・ヤング。ずっと同じ動きでひたすらリフを刻んでいる姿が確認できます。知らん人が観たらドラマーのクリス・スレイド*3の方が中心メンバーと思ってしまいそう。

 

"Shoot To Thrill"は彼らの代表曲の一つ。アイアンマン2では、スタークエキスポという冒頭のど派手なシーンで使われていました。

 

 

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2009年、アルゼンチンのサッカー場で行われたライブ。ドニントンから20年近く経ち、メンバーたちは50代も半ばになっているわけですが、エネルギーは一切衰えておりません。凄まじい数の観衆(また若者が多い)、その一人一人の表情を観れば分かりますね。誰も彼も本気で盛り上がっています。にしても発煙筒は無茶すぎて笑ってしまう。

 

そしてマルコム・ヤングは同じ立ち位置で、同じようにひたすら演奏しています。顔が少しばかり老けただけで、他は何も変わっておりません。

 

曲はジョジョを引き合いに出すのが一番知名度高いんでしょうか。スーサイドスクワッドでも、キャプテン・ブーメランの紹介シーンで使われてましたね。

 

こんな感じでバンドの土台として活動し続けてきた彼ですが、2014年にはバンドを脱退。脳卒中認知症など健康不調については様々に伝えられておりましたが、この度遂に亡くなってしまったということなんですね。

 

こういう音楽ではどうしてもヒーローばかりに目が行きがちですが、格好良い縁の下の力持ちも沢山いまして、その中でも代表的な存在の一人が彼でした。実に寂しいことです。結局なんだかんだでライブいけなかったなあ……残念無念。

BGM: It's a Long Way to the Top (If You Wanna Rock 'N' Roll) / AC/DC

 

*1:一位はマイケルジャクソンの「スリラー」。https://rockinon.com/blog/kojima/43702

*2:彼もオーストラリア出身

*3:途中から入り、後に脱退した人です