お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

ドクターYも観ています

ドクターXのスピンオフであるところのドクターYも観ております@auビデオパス。

 

 

第一シーズンはauビデオパスとテレ朝動画だけだったと記憶しているのですが、第二シーズンはAmazonプライムなどでも配信されているようで。人気上昇中なのかな?

 

成長するスピンオフ

ナレーションによると「金を愛し権威を好む外科医が、ゆっくり休むことを目的として向かった病院で、夜明けを迎えるまでの物語」ということで、まあ実際そんな感じです。前回の本編パロディ「群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領のよさだけが彼の武器だ」から一歩進めたつくりは、このドクターYというシリーズがより成長し厚みを持ったということを現しているのかも。

 

ある種の型が出来上がってしまっている本編ではできないような羽目の外し方をしつつ、
米倉涼子岸部一徳のゲスト参加は勿論、滝藤賢一演じる天才外科医世界の北野など本編とのクロスオーヴァーもきっちり押さえ、スピンオフとしてのおいしい部分を提供してくれるという。

 

 

加地秀樹というキャラクター


1話10分という短さを感じさせない密度の濃さも見事。これはやはり、勝村政信演じる加地秀樹のコミカルで憎めないキャラクターあってこそでしょう。スピンオフのメインを張るに十分な濃さ。

しかし、彼が本編に登場しないらしいことには一抹の寂しさをおぼえます。実のところ、大門未知子に対して「タメ」の立場というか距離感でもの申せるのは彼か内田有紀演じる城之内博美くらいなんですよね。他の面子だとどうしても気圧されますし、岸部一徳父親的存在なのでタメというのとは違いますし。
本編の劇中でも互いに互いの腕を評価している描写があり、今回のドクターY第二シーズンでも大門未知子が加地に「お土産買ってこいよ!」みたいなことを言うなど、ちょっとだけ違う距離感があっていいんですよね。城之内が親友なら加地は悪友でしょうか。

ところで散々指摘されているところでしょうが、なんで名前がカジヒデキなんでしょう……。たまたま被るような名前じゃないですし、なんか意味があるのでしょうか。

BGM: Tired'n'wired / Admiral Sir Cloudesley Shovell