お茶零した。

作家・尼野ゆたかの日記です

ヤツの名はタリム

台風は、当初の想定よりもパワーダウンしている模様。とはいえ大型で強い勢力を保っていて、まだまだ油断なりませんね。午前8時半現在、尼野ゆたかが住んでいる辺りもどんどん風が強まっています。 

 

タリムと聞いて浮かぶのは

今回の台風の名前はタリムというそうで。由来はフィリピン語で、「鋭い刃先」という意味があるらしいですが、 自分としてはタリムと聞くとやっぱりこの人が思い浮かびます。

 

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 ノルウェー出身のメタルドラマー、タリムです。

このタリムは本名ではなくステージネームで、古代ノルウェー語で「Loud Noise」を意味するんだそうな。うるさい雑音とかメタルそのものすぎてほんまかいなという感じですが。

 

 

タリムの演奏

 

タリムさんのリハーサルでの演奏。本番さながらの激烈極まりないプレイです。

細かくドラムの技術を語ることはできませんが、やっぱり0:48~と5:07~で炸裂するブラストビートでしょうか。ズダダダダダとぶちかまされる連打は圧倒的です。今のご時世、純粋な速度なり手数なりでこの上を行くプレイはいくらでもありましょうが、楽曲と噛み合った音楽的な突進力という意味ではやはりとても高い水準を誇っているように思えます。

 

勿論スピ-ド一辺倒ではなく、様々な表情を見せる楽曲の展開を常にかっちりグリップし、自在にコントロールしているのもよく分かります。

鋭利な刃物の如き攻撃性を前面に押し出しつつ、一方で皇帝の名に相応しい荘厳さを織り込むというこの高度な音楽性は、彼が叩き出すダイナミクスに下支えされてのことなのだなあと改めて。

 

 

 

上の動画の"Ye Entrancemperium"が収録されている、彼らの2ndアルバム。Emperorのアルバムは大体どれも名盤ですが、このアルバムも激烈さと壮麗さが交錯する素晴らしい楽曲が目白押しです。

後のアルバムだと音質がはっきりくっきりしてくるのですが、このアルバムでは輪郭がもわっとしていて、何か呪術的とさえ言える禍々しさが味わえます。たとえるなら、深い霧の奥から魔の森が姿を現すかのような感じでしょうか。

メタル初心者には薦めづらい一枚ですけどね。激しさや邪悪さを音楽で表現するとどうなるか興味のある人は試してみる価値があるかも。

 

タリムと私

そう言えば、この手のエクストリームなドラマーを生で初めて観たのがタリムだったなあ。

今は亡き心斎橋のクラブクアトロであった、今は亡きExtreme The Dojoというイベントでした。こんな感じで割のあまりメタリックでない服装で破壊力溢れる演奏をしていてぶっ飛んだように思います。もう10年以上前の話かな。

 

ちなみになんか見出しだと親交がありそうですが当然そんなものはありません。喋ったこともありません。ミュージシャンにバンバン話しかけて一緒に写真撮ったりする人たちってすごいっすよねえ……自分は無理です。

 

随分前に陰陽座のライブを観に行った時(多分心斎橋ミューズホール、ワンマン)、会場に向かう途中目の前を明らかに招鬼*1っぽい背格好と髪の毛の人が歩いていて、「!? あれ招鬼とちゃうか……? でも、うーむ、しかし……」とか考えつつそのまま一定の距離を保って歩き続けた、という経験があります(その人は途中でいなくなった)。

 

そういやこの前Acceptを一緒に観に行ったN村さんも、PRIMAL FEARというバンドを観に行った時に同じことをしてたなあ*2。やっぱハードル高いですよね。

BGM: With Strength I Burn / Emperor

 

*1:陰陽座のギタリスト

*2:当時のドラマーだったランディ・ブラックが会場近くの楽器屋からとことこ出てきたが、

大ファンであるにもかかわらず声が掛けられず一定の距離を保って歩き続けた

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